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換気に関するウンチク


◇夢が叶ったマイホームでシックハウスに!◇
現在、建築されている住宅にはもれなくサッシュとよばれる窓が設置されています。サッシュメーカーは生産性を上げるため日々、品質向上のため努力しています。これはイコール、精度が上がって気密性も上がることを意味しています。窓、ドアが工業製品として生まれてからの宿命であり、特徴です。歴史的には昭和40年初期に爆発的に広まりました。
しかし、当時の建築者を含む日本人には換気の重要性という概念を忘れ、サッシュによる隙間風が無くなったことだけをメリットとしてきました。このときから日本の住宅はそれまでの"開く家作り"から"閉じる家作り"に転換しました。(より昔の家は故意に開けてパッシブ換気を意識していました。これが重要!) 閉じる空間が出来たら、今度は家に布団をかぶせる発想で断熱材の登場です。
この転換後も、開放型ストーブを使い、空気が悪くても寒いので窓開け換気はしないまま、以前の住まい方と同様の生活を続けてしまいました。
その結果、日本の住まいは冬にみられる様に、窓は結露でビッショリ、タンスの裏の壁はカビだらけ、当然、見えない部分(布団・畳の下から躯体まで)の影響はさらに重大で、住人は健康を害し(アトピー性皮膚炎、シックハウス症候群)不調に悩まされ、家は20年しかもたないという現状が出来上がりました。
◇空気汚染と換気◇
家庭内で我々は休息し、眠り、エネルギーを取り戻します。これらを妨害する悪い要因は受け入れられないことは皆同じです。
建物内の人工的環境に於ける衛生上の問題は、ここ10数年で非常な勢いで明らかにされつつあります。
ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)が化学物質過敏症を生み、カビや外部からの浮遊粒子状物質(ばい煙、自動車排気ガス)、ホコリやバクテリアなどが、喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー発症の原因となります。
室内で火気を使用すると発生する、一酸化炭素(CO)・二酸化窒素(NO2)、呼吸による二酸化炭素(CO2)これらは高濃度暴露での中毒症状は知られていますが、慢性的な暴露に関してはまだよくわかりません。ただし自然な濃度でなければ、有害なのは明らかです。

隙間風が吹き込まない現在の住宅では、換気不足により、これらの物質は必ず濃度が上がり健康に影響を及ぼします。
これら総称して「シックハウス症候群」と呼んでいます。実際にはこれら物質は複数混合していることにより、"複合汚染"していますが、これについては組み合わせが無限なため殆ど研究解明されていません。よって治療も困難で生涯悩まされる事が多くなります。

このシックハウス症候群の原因は今まで"高気密化"が原因とされ、「窓を定時間毎に開けて換気しましょう」と提唱されていましたが、実際冬に窓開け換気すると寒いこと、まして寝ている時に実行するのは無理があり、健康被害は増える一方でした。
H15年ここでようやく計画換気装置義務化の登場です。この計画とは、【省エネに反しない、しかも24時間健康な状態をを維持できる換気量と経路の設計】という意味になります。
そこで先程まで悪者だった"高気密化"がこの計画換気を実現させる為の最重要事項となります。

シックハウスの原因は高気密化ではなく機械換気をしなかったことが本質であり、高気密化は健康に必然だったのです。
日本人は住まいの快適化のために過去の弊害を経験し、健康を維持する為に換気装置が義務化され、住宅は進化しています。但し、換気装置は機械なのでメンテナンスは必ず必要になります。
健康快適には変えられません。これからは車の車検同様に、法規制による管理が本当は必要なのですが、実情管理は住人任せになっています。
当店のお客様にはメンテナンス時期も踏まえて管理させて頂きます。
◇"これからの住まい"の住み方と住み心地◇
私事ですが、数年前に建てた我が家は一応、考えられる限りの空気質対策を尽くしたので、これからの住まいの参考にして下さい。最重要としたのは気密、断熱、換気を高次元でバランスさせることです。
  1. 気密 測定器により家全体の隙間の合計(総相当隙間面積)を測定します。我が家は結果18c㎡で相当隙間面積(C値)は0,1c㎡/㎡です
  2. 断熱 これは計算により熱損失係数(Q値)という指標で表されます。我が家は1,51です
  3. 換気 第3種ダクト式換気装置 給気フィルターには"フリマーフィルター"という永久帯電繊維のフィルターが設置してあります。これはカタログによるとタバコの煙やウイルス(0,1μm)まで捕捉するというものです。
この家には使い方のルールがあります
  • 玄関や窓は常に閉めておく → 開放している間、計画換気は用をなしません。
  • 家中の扉、ドアは開けておく → 家中の部屋の温度に差が出来ないよう意識します(結露対策)
  • 湿度をコントロールする → 高気密住宅は湿度の管理が出来ます。60%を超えない様にします
この3点です。更に外部の音が届きにくく、内部の音は響きやすくなります。要は外部から閉鎖的になり、家の中では個人プライバシーが無くなります。
以上は人のよっては煩わしいことかも知れません。

次にメリットです
  • 外の物干し竿を処分しました → 外に干すことは完全に無くなりました。洗濯機付近に干せば24時間以内に乾きます。(家中どこでも同様です。サンルームも必要ありません、又冬でも梅雨でも関係ないです)布団も同様です、常に干した後の様なフカフカです。
  • 殺虫剤、線香等を一切使わない → 昆虫類は一切居ないので必要ないです。たまに玄関から人と一緒に(小バエ、蚊)入りますが、なぜか1匹だと見つけやすいので住み付くことはありません。殺虫剤は生活の中で最も有害です。
  • 芳香・消臭剤類を使わない → 換気計画が良ければ、下足箱、トイレなどから匂うことは有りません。これらも、殺虫剤の次に有害な化学物質です。
  • 43坪・家族4人で1年中、止めることなく空調しています。外が氷点下でも子供たちは風呂上り裸で走り回っています。大人も半袖シャツ1枚で裸足です。それでも総光熱費は1万円前後(月平均)です。
これがこれからの住まいです。外部から持ち込む化学物質を最小限にすることで(化粧品や薬剤類、各種洗剤も化学物質なのでゼロには出来ませんが)健康に配慮出来ます。又、環境主義社会へ省エネルギー住宅として貢献します。 これからの住まいは、この2点を実現することは必須です。
住宅の閉鎖的なシェルター化には反対する自然・オープン派の方もいますが、自然住宅ではイメージとは正反対で健康・環境に貢献することは出来ません。(電気を使わず生活するなら別ですが)
◇これからの住まいで育つ子供への影響◇
『そんな、温室みたいな所で育つ子供はひ弱になりますよ』
私が、これからの住まいをお話しますと、ほぼ全員がこう言います。
確かに家の中は四季を通して変化することが無いため季節感は全くありません。コタツやストーブは勿論無いです。住む人間も一年中、半袖シャツ1枚でスリッパも履きません。真夏でもアイスを食べたくなったり真冬に鍋をしたくなる事も滅多にありません。
確かにこのシェルター内は自然とはかけ離れていますから、ずっと家の中に居ると確実に健康を害します。
しかし、我が家の保育園児たちでも実際に家に居るのは1日の約半分で、その内、睡眠が3/4を占めます。ポイントはここです。睡眠中は副交感神経が優位な状態となり、身体の成長・生理を促します。この間は有害なもの(空気質や温冷刺激等)に対しても無防備な状態になるため、クリーンであれば有るほど良いのです。逆に交換神経が優位な起きている時にクリーン環境だと、免疫機能が確実に退化します。外部刺激に対しても抵抗力が弱いですから、アトピーやアレルギーの原因にもなります。
我が家ではどうでしょう、睡眠環境が良いですから夜はぐっすり眠れます(俗に言う夏バテは、睡眠不足が原因です、我が家にはありません)朝、身体は刺激を求め最も良い状態で、元気があります。どんなに寒くても自然と薄着のまま外出したくなります。子供たちも思いっきり自然で遊ばせます。起きている時の過衛生はいけません。
これが以前のアパートですと、暑すぎ寒すぎの時は外出する気にはならず家にこもっていました。
さてどちらがひ弱な子になるでしょうか?


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